6月12日(水) よる7:00~7:54
老いゆく国に生きる覚悟~在宅介護・医療を見つめて~
4人に一人が65歳以上という高齢化社会に突入した日本。厚生労働省は、高齢者を病院から自宅や地域の施設に帰す方針を打ちだしているが、新時代の介護と医療のインフラは始まったばかり。過渡期に彷徨う高齢者と時代に即応した新たな医療体系を模索する医師を追う。
岡山県美作市最北の地・梶並地区は高齢化率が50%を超える過疎の村。
皆木正雄さん(82歳)は妻の恵美子さん(78歳)と二人暮らし。恵美子さんは25年前に脳こうそくで半身不随になり認知症も発症。介護を続ける正雄さんの負担は増える一方だが、都会で暮らす子供達と同居するつもりはない。「人を頼れば老いが進む」二人で梶並を終の棲家にする覚悟を決めている。限界集落の老々介護を見つめる。
また、体が不自由な高齢者などを自宅で診療する倉敷のつばさクリニックに密着。全国的にニーズが高まる訪問診療専門医の世界を紹介する。
写真=限界集落の老々介護。皆木さん夫妻