1月30日(水) よる7:00~7:54
4000年前のラブレター~トルコ古代遺跡を掘る岡山人~
今から4000年余り昔、地中海東部で交易の交差点となっていたトルコ・中央アナトリア地方。そこに強い勢力を持ち、物資と文明の往来を牛耳っていた都市国家があった。「キュルテペ」。今は「灰の丘」と呼ばれる遺跡とその周辺からは、巨大な宮殿や商業都市(カールム)が次々に出土している。
カールムに働く男たちの多くは、それぞれ故郷に妻や恋人を残して来たという。去年の夏、その妻とみられる女性の熱い恋文が、数万点に及ぶカールムの文書の中から見つかった。
夫の姿を求めて都市を転々とする女性。その女性が綴った恋文からは当時の人々の心理や生活が垣間見える。
この遺跡の発掘を進めているトルコ・アンカラ大学の卒業生で岡山市のノートルダム清心女子大学准教授を務める紺谷亮一さんに、2年間にわたってRSKのカメラが密着。楔形文書と共に出土した財宝を紹介するほか、紺谷教授が発見した古代の湖畔都市の往時に思いを馳せる。
番組ではカッパドキアの気球ツアーや洞窟教会など、アナトリアの魅力も紹介。