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活動報告 1日目
岡山の郷土料理「ばらずし」を知ろう!
2022年7月28日、備前市日生町頭島の「ひなせうみラボ」に集まったみんなで『海のごちそう守り隊』を結成!
まずは、今回のメイン、岡山の郷土料理「ばらずし」について学びました。
「岡山ばらずし」の由来や特徴を学ぼう!
『海のごちそう守り隊』のみんなは、今回のテーマである「岡山ばらずし」について、講師の備前観光協会・船橋美可事務局長から詳しく教わりました。
そもそもは、江戸時代、備前岡山藩のお殿様に倹約のために「食事は一汁一菜に」という命令を受けた庶民が、「ご飯の上に乗せても一菜は一菜」として、魚や野菜をのせて豪華なばらずしを作ったことが始まりだそうです。
瀬戸内海でとれたサワラやママカリなどの魚介がたくさん入ることや、「ちらし寿司」とはちがって具材を酢飯に混ぜ込みひとつひとつの具材も大きく品数も多いのが特徴であること、なども学びました。瀬戸内海の魚が減ってしまったため、備前市日生の漁師さんたちは30年以上前から海の環境問題に取り組んでいるといいます。
「岡山ばらずし」の具材は、大丈夫なのかな?
瀬戸内海を大満喫!シーカヤックで大冒険!
瀬戸内海を知るためには、まず、もっと海と遊んで波とふれあう必要があります。
そこで、みんなでシーカヤックに乗って瀬戸内海にこぎ出しました!
初めての冒険にちょっぴりワクワクしながら、この体験を通して、波が静かで水が透明な瀬戸内海の魅力を再発見しました!
海で安全に楽しむために大切なことを知ろう!
最初に、吉永B&G指導者会のみなさんから、海上で自分の命を守るために必要なルールを学びました。
ライフジャケットの着方や使い方に加え、もしもカヤックから落ちたらパドルを手放すこと、力を抜いて体を浮かせること、周囲の人に知らせるといった決まりごとを守ることを約束したみんな。
続いて、実際にパドルを持って使い方を練習しました。カヤックを運ぶのも自分たちで!…けっこう重い。
指導者会のみなさんに乗り方を教わりながら2人1組でシーカヤックに乗り込み、いざ、瀬戸内海へ、出発!
瀬戸内海の魅力ってなんだ?
頭島(かしらじま)の岸から、向かい側に浮かぶ鹿久居島(かくいじま)と頭島を結ぶ「頭島大橋」のアーチの下まで全力前進!
はじめは、「海水は冷たいし、落ちたらどうしようかな」とみんな不安そうな顔をしていたけれど、だんだん2人の息やタイミングが合ってきて、行きたい方向に進めるように!
パドルを自由自在に使いこなせるようになったみんなは「とっても楽しかった!」と大満足でした。
波が静かで、海岸から少し離れれば水が透明な瀬戸内海の魅力も再発見しました。
最後は、楽しい思い出をくれた海岸へのお礼に、みんなでゴミ拾い。
思った以上にゴミがあることに驚いたみんな。
「自分は絶対にポイ捨てしないのに、なんでゴミを捨てる人がいるんだろう?」
海ゴミ問題への関心も高めていました。
魚を守る取り組み!「アマモ場」って何だ?
瀬戸内海の魚を増やすため、地元の漁協や漁師さんたちは「アマモ場」の再生に取り組んでいます。
「アマモ場」とは一体、何なのでしょうか。
魚にとってどんな存在? 「岡山ばらずし」との関係は?ナゾだらけの「アマモ場」について学び、実際に漁船で見学に行きました。
アマモ場再生活動について知り、実際に見てみよう!
アマモ場は、魚の『産卵場所』であり、魚の赤ちゃんが大きな魚に食べられないよう逃げこむための『隠れ場』でもあり、安全な『住みか』でもあります。
アマモ場が「海のゆりかご」と呼ばれるのは、そのため。しかも、アマモは光合成によって酸素を放出し、海水の浄化にも役立っているのだとか。
アマモ場再生活動に取り組む「みんなでびぜん」の川股忠正さんは、魚を増やすためには「アマモ場」が必要だと教えてくれました。
しかし、そのアマモが環境の変化によって姿を消してしまったため、日生町では、種まきからアマモ場の再生活動に取り組んできました。
それも30年以上前からずっと!今回は特別に漁師さんの協力のもと、大切なアマモ場を見に行けることに。漁船に乗り込んで出発です!
漁師さんの民宿「あけぼの」で1泊
1日目のプログラムをクリアしたみんなは、瀬戸内市牛窓の民宿「あけぼの」にバスで移動。 海を知りつくした漁師さんとおかみさんの手料理を食べて、瀬戸内海の恵みの豊かさを知りました。 とれたての魚のおいしさに元気もりもり大興ふん!
瀬戸内海のごちそうを味わおう!
民宿「あけぼの」は牛窓海水浴場まで約30秒。
青くて透明な瀬戸内海が目の前に広がる宿です。
宿を営むのは漁師のご主人とおかみさん、そして、ご家族のみなさん。地元の海でとれたとびきり新鮮な魚介類を、漁師だから知っている本当においしい食べ方で、しかも捨てるところをなるべく少なくして、いろいろな料理に変身させてくれました。
イカやカンパチのさし身をはじめ、フグのからあげ、コロダイの煮つけ、サゴシ(サワラの小さいもの)の蒸し焼きポテサラ添えなどボリュームもたっぷり!
声を出さずに「もく食」しながらも、「うめぇ〜」という心の声が聞こえそうなほど、目やまゆ毛を動かしてアピール。
テーブルに思わず笑顔が広がります。
食事の前に漁師のご主人のお話を聞き、瀬戸内海には「タイ」と名がつく魚が20種類ぐらいいると聞いてビックリ。
また、「魚を食べることで、海と生命はつながっているよ」という話を聞いて「なるほど」と思ったみんなは、ひと口ひと口かみしめながら大切に料理を味わっていました。