「2020秋・近頃のこと」

フランスではマスク着用が、外に出ると公共の場所では、会社でも、すべての外出に義務と、8月28日午前8時からなった。さすが自転車に乗っている間とかジョギング中などは、逆に危ないのでマスクを付けなくてもよいと、開始同日の夕方には解除になって、まさしく朝令暮改、誰にもどうしたら良いのかの分かっていないのだと思う。メトロとか公共交通機関に乗ると、人混み感染の機会が多いと、自転車がパリ市内でも増え、専用通路が大拡張されている。自動車の運転中は、自分の車の中ではマスクを着けなくてもよいが、タクシーの客は義務である。最近のテレビのニュース時間は、マスク論争ばかりに明け暮れている。当然、マスク着用強制に反対論者も現れて、無意味だとか、体の呼吸に悪いとかの論も張る。法令で着用義務となると罰則の取り締まりに警官は動員されるし、罰金の徴収もある。家庭には出費がかかるから、企業負担や社会保険で負担しろとの要求にもなる。自分を守るのだから、守りたい人は自分で負担が常識、当たり前と思うのだが、世の中にはいろいろな考えの人があって、議論となるとテレビ上でも長々の討論である。医者も動員され、連日毎時間いろいろな大病院の専門医師が入れ替わりテレビに遠隔登場、嬉しそうに得々と意見を喋る。こんな新型コロナ・マスク議論が半年以上、毎日、毎日、毎時間流れるのである。この頃では面倒くさくなって、チャンネルを切るが、台風にチャンスを掴んだ天気予報士と同じで、この人たちは備えないと大変だとしか言わないのだから。

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