「2018年のある週」
その翌々日は、日仏記者会というのがあって、1963年からスタート、半世紀以上続いている。以前は日仏の記者半々のコミッティーで運営されていたが、フランスの法律と会規でコミッティーメンバーはフランス国籍が要求され、今は大体3年で転勤異動する日本人記者は、一人も会員にいないという、フランス人で日本に関係し関心を持って居る記者の集まる、日仏記者会である。若いジャーナリストを毎年二人、日本に一ヵ月送って、テーマの研究を応援する「ロベール・ギラン賞」という賞を出すようになって40年になる。その40周年記念の講演会とパーティーがあったので出席した。討論講演会は最近の日本におけるパティシエ(フランスデザート菓子)の大流行についてで、有名シェフを招いて、興味があった。
翌日は、夕方からセーヌ河畔下流にあるパリ日本文化会館と対称的に、上流の河畔にあるアラブ文化会館で「カリグラフ展」。日本の書道のことをフランス語でカリグラフィと紹介されるが、アラビア文字も同じ言葉で通用し、作家がいる。バグダッドが中心で、80スタイルあり、12種の書体に分類されるとか、日本の書道界とまったく同等な文化がこちらにもあるのだった。
2018年4月11日 赤木 曠児郎
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