「世界のトップ芸をテレビで満喫」
クリスマスのミサもローマのバチカンからローマ法王自身の大儀式を2時間、国営テレビで実況、ショーみたいに特等席で見られる訳で助かる。年越しの「グランキャバレ」と言う番組は世界の一流キャバレ芸人ばかりが集められて新年まで3時間続き、クリスマスにはモナコの「世界のサーカス芸人コンクール」もテレビで観れて、もうアッと驚く珍芸ばかりで世界は広いと飽きさせない。不思議とこういう時に中国の芸人は多いが、日本からは殆ど無い。正月1日の「オッフェンバッハの夕べ」は、オッフェンバッハが90曲作曲したオペラコミックの名曲のさわりだけを次々と有名歌手登場で、衣装も演技もさすがパリの本場、太刀打ちの出来ない魅力で2時間半。真似しても東洋人や外国人では手も脚もでない世界と痛感し、フレンチカンカンで終わる。今週から手品が人気で大マジックショーの番組が、2本もお正月番組である。NHKが作った「日本の昭和名人芸大全」というDVD全集を持って居るが、西欧の芸人の芸に比べて、発想もショー性も日本人ははるかに劣る。むしろ中国人の方がこの分野では国際的である。大体日本では、寄席の舞台雛壇に上がるのに芸人が靴を脱がなければならないというのが、圧倒的なハンディキャップだと思う。
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