ブルボン・コンデ屋敷の門
「夏の話題」
10年以上前に、狂牛病肉事件と言うのがヨーロッパで恐怖を煽った年がある。この夏、先週から恐怖の卵事件がオランダから発生している。愛玩動物の蚤やダニ取りに使う、フィプロニルとか呼ばれる殺虫剤を、禁じられているのに大手養鶏場が使っているのが見つかったのである。卵や、鶏肉の中に含まれて、人体の腎臓、肝臓、甲状腺などに影響あると、国際保健機構も警告をだした。ドイツ、ベルギー、フランスなどにも沢山輸出されていて、30万羽の鶏をガス室で処理し、一千万個の卵破棄の報道である。このメーカーの卵が7月一杯、フランスの二つ地方県に入荷のデータが発見され、スーパーの卵販売や、ビスケット、マヨネーズなどに加工されていると、フランス保険省も注意を出している。大人一日2個、70キロの体重の人で15個までは大丈夫とか言われる数値で、すぐに直接被害は無いらしい。
ヨーロッパでは、生卵にはサルモネラ菌がついていると、日本人の熱いご飯の生卵かけや、すき焼きの生卵を、こちらの人は吃驚したような目で眺めて、絶対に火を通さないと食べない。スウェーデンだけが、このサルモネラ菌規制が厳重に立法管理されていて、生卵はスウェーデン産の生卵だけが安心して食べられるのだとは、今回はじめて知った。
2017年8月10日 赤木 曠児郎
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