「2012も暮れのパリ商店」

 いろいろな行事に、この一か月出席したが、パリ日本文化会館では三枝の六代目桂文枝襲名披露公演、チケットの手に入らない満席。
 我が家から近くの創立124年目、パスツール研究所では2400名が働くが、近年新型の各種ビールス発生が多く、対応するための専門研究部門の建物を、各界よりの募金で構内に新設した。400名のスタッフで研究、オランド仏大統領臨席で開館パーティが開かれた。
パリの東京銀行支店が、現在は三菱東京UFJ銀行パリ支店になったが、第二次大戦後パリ支店を復活再開して丁度50周年。オルセー美術館を一夜借り切って、記念パーティを開いた。平常行列と、人混みでなかなか落ち着かないのを、招待客がシャンペングラスで潤って、良い気分で深夜まで観賞。お土産には開催中の企画展のカタログで、なかなかフランスの美術館は商売上手。こうして運営資金を集め、各企業もメセナに利用する。超大手ルーブル美術館ともなると、一館で年間入場者800万の大変な人混み、大美術館産業なのである。

2012年12月10日 赤木 曠児郎

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