パリ大学都市日本館
「ジャパンエキスポ」
華僑の模型日本刀ばかり集めた輸入業者の大ブースもあるし、沢山のアニメ人形、味の素が集めた、ラーメン、焼きそばのスタンドまで。こんなものがと600社に驚くが、その上に会場のコスプレ若者の集合には、マンガ文化とは凄いものになっていると、目を瞠るだろう。思い思いに工夫して、マンガのヒーローを仮装、ピタリッとポーズして決めて見せる。そんなフランスの若者が、連日一杯、足の踏み場もないほど集まって、お互いが楽しんでいるのである。
入場チケットを買うのに五時間、長い行列の話を聞き、実際に行くのは敬遠していたのだが、日本の吉本興業さんから、今回始めてうちからも「キュートン」さんという6人組のグループが、参加しますのでとのお招きで、出掛けた。TBSの番組に登場して、日本では知られている人たちらしい。相撲取りの、褌すがたが制服のお笑い芸だから、身軽なのだろうか。「ここで、色々と注文がきて、世界に開く道が開けそうなので、参加引き受け、自費でみんな来たのです。特設ステージで6回、会期中公演依頼と、パリの街中でパフォーマンスをやって来ます」そう希望を語る。第1回目のショーを見たが、艶笑コントのお笑いで、大人の笑いをくすぐる、ミュージックホール、キャバレー向きのようだった。沢山コスプレ姿で見ている観客若者、その仮装姿を楽しんでいるので、大人の笑いは「嫌らしい」、とまだ感じる10代世代なのを、強く感じる。
「2回目ショーからは、方向変えてみます。いい勉強です。」とキュートンさん、頭の良い人たちだから、きっと彼らの心も掴むだろう。ユネスコ、日本文化会館、奈良県の物産など、大人の公式までが、日本に関心で人が集まると、本腰にブースを出すようになっている。ポップなアングラカルチャーが魅力なのだから、大人の政治宣伝や、商売期待は「冷や水」、少し外れているような気がした。
2011年7月10日 赤木 曠児郎
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