コンチ河岸(2)
コンチ河岸(2)
 

「パリは三月」

 昨年は、日本とフランスの修好条約約150周年の、記念催し年とかの掛け声で、フランス国内では、758の日本関係の催しが開かれたが、今年は不況だし、ガックリかと思ったが、人間の営みはかわらない。日仏経済交流委員会の、日仏投資シンポジュームなどというのも、先週開かれ、今週は日本ででもセミナーという具合である。クルマの人が前経団連の理事長でいて、それの輸出便宜主張に惑わされて、前日銀総裁が円安を演出のため、金利を上げなかった。そのためまた、日本の老人たちが犠牲にされたと思うのである。円だけが、長く世界の金利常識の数100分の1以下の預金金利で、それで外国の投資金融に悪用までもされたのである。政府が景気振興で埋蔵金を撒かなくても、預金金利が入れば、高齢者は安心して使えるのである。円高になっても、逆に日本の輸入関連の業界が潤うから、十分にクルマ産業くらいの景気は、そちらでカバーできるとの説もある。
 話が飛ぶが、来年は奈良ができて1300年になるのだそうである。それでいろいろなイベントが企画され、世界キャンペーンの蓋明けが、パリの日本文化会館でされた。「平城遷都1300年祭」紹介という公開セミナーだったが、国土交通省の応援、奈良県知事が、世界遺産の集まる奈良に明年はぜひ観光にと、天平時代の衣装で大張り切りであった。
 今年は横浜開港150周年だそうである。その関連行事で神奈川県展に、パリからも行く。結局いろいろ忙しいのである。パソコンで楽に稼ごうなんて思うから駄目なので、ものの製造業は、仕事に励んでなくては、もっと駄目になるのである。

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