クリッソン屋敷
 

「七月のパリ」

 JAPAN EXPOという名前の見本市が、7月始めの週末、ロアシー国際空港に近い見本市会場で3日間開かれる。もう第8回目で、1999年に日本のマンガやゲームおたくの学生グループが開いたイベントに、2,400人もの人が集まって驚いた。それだけフランスの若者に、日本カルチャーが浸透していたということだろう。成功に気を良くして、第2回、第3回、会場も本格の見本市会場に移転、前回は56,000人が入場者の大日本イベントとなった。フランス人が作った棚ぼたのような話だが、今回は3日間で7万人目標というから、日本大使館も放っておけない。マンガ、アニメ、ゲーム、武道、レスリング、ヤングファッション、ミュージック、日本の若者ポップ文化が何でもありの、350の出店ブース、150の色々な同好者協会参加という、国際文化大交流の場に育ってしまった。パリの日本文化会館の企画展で、2〜3ヶ月開いて、15,000人入場者があれば大成功という基準なのだから、このフィーバー振りが分かるだろう。今月は日本でも外務省が、国際マンガ大賞を創設、発表するという。現在マンガ文化は日本が発信源、世界へ向けての発言の日本文化なのだ。

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