グルニエ・シュール・ロー通り
 

「春」

 JETRO(ジェトロ)という名前はよく知られているが、東京都とか、通産省、いろいろな機関がお金を出して、日本の輸出振興のために半世紀昔に誕生した特殊法人である。バブルの時代は、日本の貿易黒字が大きくなり過ぎて、世界からの不均衡の不満の嵐をかわすために、輸出では存在意味がなくなって、”逆に買え”の輸入振興、万博誘致みたいなことをして組織が生き延びたが、中国勢力が極端に浸透して強くなった今、再びまた日本の輸出の振興しなければならない本筋になってきた。ジャパン・デザインという名前で、いろいろな日本特産の工芸品の、見本市への出品取りまとめ斡旋とか、一昨年から始まった。とにかく何かしら、日本を紹介、売れるものを作って、売り出して行かなければ、現代のわたくしたちの身の回り、生活が中国製品で取り囲まれてしまっているのである。

2006年3月2日 赤木 曠児郎  
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