「バカンス」

　 6月中旬、日本郵船の知人から電話があって今度小型のツエッペリンの飛行船買ったので、ドイツからフランス、イギリス回して日本まで運ぶというので、パリ郊外の空港に繋留されているのを見に行った。シベリア上空を横断して8月には日本に到着とのことで、もう近々着くだろう。日本郵船は日本飛行船という子会社を作って、この飛行船で営業するのだそうで、目下国土交通省や愛知万博がスポンサーについて、空にフワ—ッと浮かんで客を乗せたり、宣伝するわけである。
　石原国土交通大臣も国会明けパリへ出張、昨年から小泉首相の言いだした日本への観光振興キャンペーンであった。飛行船の上にも「ヨーコソ！ジャパン」と大きく書かれ、ヨーロッパ各都市にこの飛行船が立ち寄って日本観光の大宣伝である。
「フランスは年間7000万人の観光客が訪れ世界一、6000万人のこの国の人口より多い。日本には600万人位の海外旅行客があるが、何とか2010年迄に1000万人の目標に持って行きたい」とのことである。日本を訪れるフランス人は、フランスを訪れる日本人の10分の1強に過ぎないというのが、飛行機会社で聞いた数字である。