ポン・カルディネ駅
 

「アッという間に二月も終わり」

 庶民の聞くニュースはこんな事で、日常生活は過ぎて行くが、キッチリ規則を法律で厳重に施行、強制されると、社会が爆発するから、ある程度の無茶苦茶は見ぬ振りして、お互いに発散させるのが、フランス社会の「寛容」の精神だろう。
 社会の規制を、取決めでキッチリ社会全体が見張って、守ろうとするのが、逆にドイツ的と、フランス側では映り、ギシギシと窮屈な社会になって、どうも性が合わないと、こちらでは感じられ、ストライキも愛されているようである。
 万が一、政府、役所が法律を振りかざして、個人が不当な強制、抑圧されようとすると、自分が何時デモをして訴えなければならなくなるか、分からないのだから、十九世紀に革命を繰り返して獲得した、庶民の表現の権利は、大切なものである。政府、お上は、万が一を考えて法律を作り、すべてに規制が出来るようにして 、用心するのは、仕事だが、厳重にすぐ施行して、強圧、官憲社会となることは嫌がられる。昔からの積み重ねで、全てに法律、法令はあり、すべて取り締まれるが 、例えば路上の飼い犬の糞、罰金の金額まで決まっていても、適応されたのは見たことがない。

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