パリの夏休み
 

「バカンスがはじまった」

 現在フランス大東結社の6割くらいは、政治関係の人たちだそうだが、人種、政治党派意見などに関係なく、真理を求め、博愛目的で世の中の役に立ちたいという希望により、書類で申し出て審査をうけ、認められれば目的に相応しい支部に配属され、いろいろな古代からの入会儀式、仕来たり、決まり、義務などがあるが、結社メンバーになるのだそうである。フランス料理界のNo.1、ジョエル・ロブションによると9割のシェフや、超高級ホテルの接客支配人などもメンバーに入っていて、ミシュラン・ガイドの二ッ星、三ッ星などの取得には作用すると信じられているとか。
 宗教や家庭、規律の乱れている現代社会に、組織や規律に従って、善行の決まりがあるということは、救いがあることかもしれない。社会的違反を冒したメンバーには除名処分があり、この5年間にフランス大東結社では37名除名、元フランス外務大臣も、疑獄事件で、結局裁判では無罪にはなったが、こちらは除名処分にしたそうである。

2003年7月28日 赤木 曠児郎  
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