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「デモのパリ」 みんな不便をブツブツぼやきながら、パリジャンの生活は社会保障され、その日その日を過ごしているわけで、6月なのに異常気象で真夏の気温、太陽は夜10時近くまで沈まず夏至間近か、カフェのテラスは深夜まで若者で一杯。もうすぐ始まるバカンスへの期待で町は浮き浮きしている。一番人出が多く、近年人気なのはポンピドー文化センター東側からボージュ広場にかけてのマレー地区。取り残され古ぼけた一帯で忘れられたような地区だったが、モダンビルの建たないゴミゴミしたところが、よき時代へのノスタルジーでホッとさせるのだろう。ヨーロッパ人の旅行者も集まり、東洋、黒人系の顔はあまり見ない。この他セーヌ左岸カルチェ・ラタンとか、各所にも人の集まっているところがある。
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