「10月のパリ」
先週までの10日間は、ルーブル美術館地下入口ホールで、2年に1回開かれる第21回ビエンナーレ・アンチーク見本市が開かれていた。
ヨーロッパ中から超高級骨董商が100社以上集まり、思い思いの贅沢な装飾でブース出品。入場のお客もメトロの中では見かけることのない、超ブルジュア人種ばかり。
顔つきから服装の好みも違い、これがパリジャンというものだと、よきフランスの時代を納得させられる。どの作品も過去、現代にわたり美術館顔負けのものばかり。クラナッハ、ブリューゲルからモネの水蓮、ルノアール、
ピカソ、モジリアーニくらいは当たり前。
骨董美術品、家具、焼き物、東洋美術から、宝石商の前にはエメラルド、サファイア、ダイアモンド見たこともない見事な石でガードマンがピッタリ立っている。
凄いなーと過去の蓄積とそれが商品として売られている世界があることに感心してしまう。バブルの頃には日本人も見かけたが今はこんな会場で殆ど会うこともない。
開館5周年を迎えるパリ日本文化会館では日系米人イサム・ノグチ展、米国のコレクションで米人デコレーターの装飾構成。庭石、ランプかつてない見事さで会館ホールを飾り、これまた納得してしまう。
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