トリアノン・パラス・ホテル入口
 

「もどってきたパリ」

 日本では一週間の個展だったのだが、今回はインターネットの発達に驚くばかりだった。思いも掛けない人々が、遠方から来て下さって、驚くことばかり。「案内状も送っていないのに、どうして分かったの?」と聞くと、みんな山陽放送のインターネットの情報で見つけてきて下さっているのだった。時代が変わった、もっとこれから、せっせとこのレポートも書かねばと思ったのだった。
 国内の飛行機代も安くなり、東海道や山陽線の新幹線はパリの地下鉄みたいに走り、どこも沢山の電力を使って猛暑が征服されているのだから、盛夏でも乗物と地下鉄を使えばビルからビル、都市では何の不自由もないので、ただ暑いと家でじっと茹だっているよりましだと、思わぬ遠方から遥々、ネットで見つけ、出掛けてきて下さる方々の多いのに、日本の変貌を感じてしまうのだった。

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