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「パリと日本」 パリに帰って、もう外は年末、こちらではたった年一回、家族や親しいひとたちが、贈り物を交換しあう季節だから、一斉に店舗が賑あう。新製品をどの店も揃え、飾りつけをして、平素は休む日曜日も店を開き、家族連れで、平素欲しいもの、買ってもらう品物を選んだり行列ができる。年中お返しだとか、何とか理由をつけて、手土産、贈り物が動く日本とは、習慣がちがうのである。本当に年に一回、何かしら贈り合う、友情の時なのである。後は必要にせまられたものしか買わないで節約する。つねづね欲しかっのでと、画廊に絵を求めに来る人もある、十二月風景である。
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