今週の詩
2025.4.14.~2025.4.19.
『 朝になると 』
永瀬さんは、子どもたちの成長も詩に書いています。
「朝になると」には、
娘の通学を見守る母親の心を詩に書きました。
汽車で学校に通う娘・菜穂子。
「小鳥のようにみえなくなる」
「出来たての風のようにたのしげにいくだろう」などからは、
娘の若さや元気のよさが感じられますし、
「とおいとおい見えない空の深さが その上に燃えているだろう」には、
娘に開かれている可能性や未来がまぶしく感じられます。
母親自身の少女時代を思い出し、重ね合わせていたのでしょうか。
そう思うと「矢のゆくえを見守る人のように」からは、
時のうつりの早さがいっそう際立ってきます。
この詩は、中学1年生の教科書にも載ったことがあり、
学習の課題には「情景を想像しながら、朗読しましょう」とありました。
永瀬さんの詩で気に入った詩があれば、
朗読することで永瀬さんの世界が、
より身近になるかもしれません。
「朝になると」には、
娘の通学を見守る母親の心を詩に書きました。
汽車で学校に通う娘・菜穂子。
「小鳥のようにみえなくなる」
「出来たての風のようにたのしげにいくだろう」などからは、
娘の若さや元気のよさが感じられますし、
「とおいとおい見えない空の深さが その上に燃えているだろう」には、
娘に開かれている可能性や未来がまぶしく感じられます。
母親自身の少女時代を思い出し、重ね合わせていたのでしょうか。
そう思うと「矢のゆくえを見守る人のように」からは、
時のうつりの早さがいっそう際立ってきます。
この詩は、中学1年生の教科書にも載ったことがあり、
学習の課題には「情景を想像しながら、朗読しましょう」とありました。
永瀬さんの詩で気に入った詩があれば、
朗読することで永瀬さんの世界が、
より身近になるかもしれません。
<文・白根直子>
永瀬清子さん プロフィール

過去の放送をPodcastで配信中!
朗読
- RSKアナウンサー
- 小林 章子
- (こばやしあきこ)
岡山市生まれ。
RSKイブニングニュースで永瀬清子さんをテーマに取材。
2003年 第29回アノンシスト賞・優秀賞「テレビ 実況・フリートーク部門」
2010年 第36回アノンシスト賞・優秀賞「CM部門」
2013年 第39回アノンシスト賞・優秀賞「ラジオ 読み・ナレーション部門」など受賞。
1906年、現在の岡山県赤磐市に生まれました。
1995年、89歳の誕生日に生涯を閉じるまで、生涯現役の詩人を貫いた「現代詩の母」です。
多感な時期を金沢・名古屋で、結婚して大阪・東京で暮らし、1945年に夫の転勤で岡山市に帰りました。
戦後、現在の岡山県赤磐市松木で農業に従事しながら詩を書き、詩の雑誌「黄薔薇」を創刊。
岡山県詩人協会の初代会長も務め、後に続く詩人を育てました。
また、ハンセン病の入所者とともに詩を書き、選挙により豊田村の教育委員、岡山家庭裁判所の調停委員、世界連邦運動に参加、近代岡山の女性史研究を行うなど幅広い活動も知られています。