今週の詩
2024.12.16.~2024.12.21.
『 都わすれ 』
詩「都わすれ」では、
かつて暮らしていた東京への思いと
「田舎」の暮らしの間で揺れている「私」が、
「田舎」で生きることを受け入れていこうとする心が書かれています。
そしてその心は、
「次の季節のため」の「田んぼの土おこし」や、
「何十年さきのため」に苗木を山に植えていく作業に託されていくのです。
この詩は、昭和23年に発表した時には、
「都会わすれ」という題名でした。
その後、少しずつ書きかえられていき、
「都わすれ」の題名で昭和57年に『続永瀬清子詩集』(思潮社)に収録されました。
「都会わすれ」が「都わすれ」になると、
やわらかな音になり、より遠い昔のように感じられます。
この詩で書いたテーマは、
時を経て少しずつ変化していったことが、
こうした題名の書きかえからもうかがえます。
かつて暮らしていた東京への思いと
「田舎」の暮らしの間で揺れている「私」が、
「田舎」で生きることを受け入れていこうとする心が書かれています。
そしてその心は、
「次の季節のため」の「田んぼの土おこし」や、
「何十年さきのため」に苗木を山に植えていく作業に託されていくのです。
この詩は、昭和23年に発表した時には、
「都会わすれ」という題名でした。
その後、少しずつ書きかえられていき、
「都わすれ」の題名で昭和57年に『続永瀬清子詩集』(思潮社)に収録されました。
「都会わすれ」が「都わすれ」になると、
やわらかな音になり、より遠い昔のように感じられます。
この詩で書いたテーマは、
時を経て少しずつ変化していったことが、
こうした題名の書きかえからもうかがえます。
<文・白根直子>
永瀬清子さん プロフィール
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朗読
- RSKアナウンサー
- 小林 章子
- (こばやしあきこ)
岡山市生まれ。
RSKイブニングニュースで永瀬清子さんをテーマに取材。
2003年 第29回アノンシスト賞・優秀賞「テレビ 実況・フリートーク部門」
2010年 第36回アノンシスト賞・優秀賞「CM部門」
2013年 第39回アノンシスト賞・優秀賞「ラジオ 読み・ナレーション部門」など受賞。
1906年、現在の岡山県赤磐市に生まれました。
1995年、89歳の誕生日に生涯を閉じるまで、生涯現役の詩人を貫いた「現代詩の母」です。
多感な時期を金沢・名古屋で、結婚して大阪・東京で暮らし、1945年に夫の転勤で岡山市に帰りました。
戦後、現在の岡山県赤磐市松木で農業に従事しながら詩を書き、詩の雑誌「黄薔薇」を創刊。
岡山県詩人協会の初代会長も務め、後に続く詩人を育てました。
また、ハンセン病の入所者とともに詩を書き、選挙により豊田村の教育委員、岡山家庭裁判所の調停委員、世界連邦運動に参加、近代岡山の女性史研究を行うなど幅広い活動も知られています。