今週の詩
2025.2.17.~2025.2.22.
『 外はいつしか 』
永瀬さんは、いくつもの春の詩を書いており、この詩もそうした一つです。
四季折々の美しさを発見し書き続けていたとはいえ、
春を待ち望む心は、こんなにも永瀬さんを喜ばせ詩を書かせたのかと思わずにいられません。
うまく出来なかったこと、思いやりが感じられないことを甘んじて受けとめたこと、
厳しい出来事を黙ってやり過ごしたことなどを耐え忍んできたからこそ、
春を待ち望み、そのやさしさを存分に味わい大きな喜びとしていたのでしょう。
誰かにおもねらずとも、よいことは静かにいつの間にか来るのかもしれません。
いつかきっと、という気持ちを抱き続けた永瀬さんの前向きな姿とともに、
自分にとっての春の訪れを願い、時に感じながら歩んでいけたらと思います。
四季折々の美しさを発見し書き続けていたとはいえ、
春を待ち望む心は、こんなにも永瀬さんを喜ばせ詩を書かせたのかと思わずにいられません。
うまく出来なかったこと、思いやりが感じられないことを甘んじて受けとめたこと、
厳しい出来事を黙ってやり過ごしたことなどを耐え忍んできたからこそ、
春を待ち望み、そのやさしさを存分に味わい大きな喜びとしていたのでしょう。
誰かにおもねらずとも、よいことは静かにいつの間にか来るのかもしれません。
いつかきっと、という気持ちを抱き続けた永瀬さんの前向きな姿とともに、
自分にとっての春の訪れを願い、時に感じながら歩んでいけたらと思います。
<文・白根直子>
永瀬清子さん プロフィール

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朗読
- RSKアナウンサー
- 小林 章子
- (こばやしあきこ)
岡山市生まれ。
RSKイブニングニュースで永瀬清子さんをテーマに取材。
2003年 第29回アノンシスト賞・優秀賞「テレビ 実況・フリートーク部門」
2010年 第36回アノンシスト賞・優秀賞「CM部門」
2013年 第39回アノンシスト賞・優秀賞「ラジオ 読み・ナレーション部門」など受賞。
1906年、現在の岡山県赤磐市に生まれました。
1995年、89歳の誕生日に生涯を閉じるまで、生涯現役の詩人を貫いた「現代詩の母」です。
多感な時期を金沢・名古屋で、結婚して大阪・東京で暮らし、1945年に夫の転勤で岡山市に帰りました。
戦後、現在の岡山県赤磐市松木で農業に従事しながら詩を書き、詩の雑誌「黄薔薇」を創刊。
岡山県詩人協会の初代会長も務め、後に続く詩人を育てました。
また、ハンセン病の入所者とともに詩を書き、選挙により豊田村の教育委員、岡山家庭裁判所の調停委員、世界連邦運動に参加、近代岡山の女性史研究を行うなど幅広い活動も知られています。