今週の詩
2025.1.20.~2025.1.25.
『 一月 』
永瀬さんは、一年を登山にたとえてこの詩を書いています。
「力一杯の辛抱 力一杯の投球」の結果、
苦しみや悲しみ、辛い出来事があっても、
今年はよいことに出会うかもしれないという希望をもちながら
新しい年を迎えるのです。
詩の最初にも終わりのほうにも
「一足ごとの足裏に感じるほゝえみです」とあります。
この繰り返しには、
去年も今年もよい年を願う希望が託されているかのようです。
山に登れば降りる。
生きていると平坦な道を歩くばかりではありません。
頂上で見られる「遠くの海」や空の青、雲間からの光を思いながら、
「力一杯の辛抱 力一杯の投球」を続ける私たち。
「一月がなくては 十二月の登山はできないのです」と、
よいことも苦しみや悲しみも表裏一体であると気づきをくれる永瀬さんの詩は、
私たちの見方を変えるきっかけになると思います。
「力一杯の辛抱 力一杯の投球」の結果、
苦しみや悲しみ、辛い出来事があっても、
今年はよいことに出会うかもしれないという希望をもちながら
新しい年を迎えるのです。
詩の最初にも終わりのほうにも
「一足ごとの足裏に感じるほゝえみです」とあります。
この繰り返しには、
去年も今年もよい年を願う希望が託されているかのようです。
山に登れば降りる。
生きていると平坦な道を歩くばかりではありません。
頂上で見られる「遠くの海」や空の青、雲間からの光を思いながら、
「力一杯の辛抱 力一杯の投球」を続ける私たち。
「一月がなくては 十二月の登山はできないのです」と、
よいことも苦しみや悲しみも表裏一体であると気づきをくれる永瀬さんの詩は、
私たちの見方を変えるきっかけになると思います。
<文・白根直子>
永瀬清子さん プロフィール
過去の放送をPodcastで配信中!
朗読
- RSKアナウンサー
- 小林 章子
- (こばやしあきこ)
岡山市生まれ。
RSKイブニングニュースで永瀬清子さんをテーマに取材。
2003年 第29回アノンシスト賞・優秀賞「テレビ 実況・フリートーク部門」
2010年 第36回アノンシスト賞・優秀賞「CM部門」
2013年 第39回アノンシスト賞・優秀賞「ラジオ 読み・ナレーション部門」など受賞。
1906年、現在の岡山県赤磐市に生まれました。
1995年、89歳の誕生日に生涯を閉じるまで、生涯現役の詩人を貫いた「現代詩の母」です。
多感な時期を金沢・名古屋で、結婚して大阪・東京で暮らし、1945年に夫の転勤で岡山市に帰りました。
戦後、現在の岡山県赤磐市松木で農業に従事しながら詩を書き、詩の雑誌「黄薔薇」を創刊。
岡山県詩人協会の初代会長も務め、後に続く詩人を育てました。
また、ハンセン病の入所者とともに詩を書き、選挙により豊田村の教育委員、岡山家庭裁判所の調停委員、世界連邦運動に参加、近代岡山の女性史研究を行うなど幅広い活動も知られています。