阿部ひろみ

Vol.48 <9月1日>

岡山県内一市町村ずつ作品を紹介していきます。


 みなさまこんにちは、いかがお過ごしですか?
 お盆の頃になると、十年ほど前に他界した明治生まれの祖母のことを思い出します。祖母は暑い盛りになるとよく「本当に暑い日は、十日ぐらいよ。」と言っていました。今年の盆も暑かった。でも祖母の言葉を思い出すと、肩の力がスーっと抜けて、暑い夏でさえ愛おしく涼やかな風を感じることができるのです。「そうかぁ、夏って短いんだなぁ。」としみじみ思っているうちに、本当にもう朝晩は秋の風。気がつくと昼間でもそんなに暑くなくなっている。その祖母は亡くなる一年前「ほんとうにあっという間だった。」と自分の人生を振り返っていた。わたしの歳の倍の年月を生きてもまだ先の年齢だった祖母が言った「あっという間」とは、どんな時間だったのだろうか?例えば一夏のように感じるくらいなのだろうか?

今月は、「西粟倉村、奈義町、勝央町」です。

西粟倉村、奈義町、勝央町


西粟倉村「吉野川源流」

若杉天然林へ向かう途中に若杉橋があって、そこから見える吉野川を描きました。吉野川源流は、透き通り冷たかったです。杉は気持ち良さそうにまっすぐ空に向かって伸びていたのが印象的でした。肌寒いくらいの森林浴で、残暑の涼を存分に感じた日になりました。


奈義町「山の駅」

この間、久しぶりにここのアイスクリームのバニラを食べた。やっぱりとてもおいしかった。牛乳の濃さがたまらない。それでいい気分で天空橋に向かったが、酔っぱらったみたいに目がくるくる回って渡れなかった。恐かっただけです、たぶん。


勝央町「森のパン屋さん」

ノースヴィレッヂを歩いて回ると、ちょうどお腹が空いた頃に、パン屋さんに到着する。だから必然的に食べてしまう。それで、ノースヴィレッヂに来た目的を果たしたような気持ちになる、あぁ達成感。

いかがでしたか?今回は、以上になります。
次回は、「笠岡市」です。

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