数々の賞を受賞し、今や全国各地の美術館から個展の依頼が舞い込むアーティスト・石村嘉成。
その原点は、母・有希子さんの無垢の愛に包まれた「療育」の日々でした。
有希子さんが生涯を捧げた「療育」の一部を記録としてまとめました。

有希子さん手作りの教材

「今の嘉成に必要なものは」と常に考えていた有希子さんは、療育教材も自ら創作していました。
計算問題や漢字問題、文章問題など、その時の嘉成さんに合わせた、世界に一つだけのオリジナル教材で療育に取り組んだのです。

療育レポート・療育ノート

療育の様子を記録したレポート、ノートの一部。
丁寧な字でびっしりと書かれたレポートやノートからは、有希子さんの療育に取り組むまっすぐな姿勢と、嘉成さんへの溢れる愛情が強く伝わってきます。

嘉成さんの担任に宛てた手紙

有希子さんは、嘉成さんに毎日付き添い、小学校へ通っていました。
嘉成さんが小学1年生のときの担任の先生に宛てた手紙には、感謝の気持ちが綴られています。

有希子さんが病床で書き残した手記

有希子さんは闘病中、嘉成さんの様子や、嘉成さんとのやり取りをノートに書き留めていました。