みやま

今回、石原Dと小松アナが訪れたのは笠岡市神島にある「みやま」です。
岡山でも笠岡でも唯一と言っていい存在のラーメン屋さん、と石原D。
笠岡といえば鶏肉の入った笠岡ラーメンが有名ですが、「みやま」はスープの作り方の材料がやや尾道風に似ているそう。そのようなラーメン屋は岡山でも1軒か2軒しかないという貴重なお店です。
眺めのよい神島大橋を渡ると、手作り感あふれる店舗が見えます。
今は亡くなった先代にかわり、奥さんの三山さんと娘さんがお店を営んでいます。

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石原D:
これ先代が作った建物でしょう?先代が亡くなられて、どれくらい経ったの?
三山さん:
10か月になりました。

思わず涙ぐむ三山さんに、石原Dは「ごめんなあお母さん。でも味はね変わってないんでしょう?」と謝ります。
石原Dがこよなく愛する「みやま」。去年の秋に亡くなった先代の三山純也さんは、もともと和食出身。
動物系だけに頼らない独自のスープをと、昆布、有頭エビ、ホタテ、イカ、焼きハゼ、鯛のアラ、小エビなど15種類のさまざまな海鮮をアレンジして辿り着いた味に岡山のラーメンファンは驚いたものでした。濃厚な魚介スープにじゅわっと熱した油でコク深さを補っています。

「スープでなんもかんも食べるっていうことや。スープが大事なんや」
かつて「みやま」に取材に訪れたときの先代の言葉です。

先代の製法は、奥さんの三山スミ子さんと、長女の藤原ちさとさんによって、今も継承されています。
スープは出汁と醤油をあらかじめ合わせたもの。これも先代からのおいしさの秘訣です。

藤原さん:
短気の父がスープとタレを最初から混ぜてしまったんですけど、それをつぎ足していって、結果的に深みが出ているのかなあと。
石原D:
こだわりの味。オンリーワンって言っていいと思います。

「みやま」には屋外のテーブル席もあります。緑に囲まれ、時折海の匂いも漂ってくる空間は、魚介系ラーメンを堪能するのにうってつけの場所です。

石原D:
なんて呼んでる?特別席?
藤原さん:
お客様はテラス席と呼んでいます。
石原D:
瀬戸内海の近くなんです。ほらさっきあった。
小松アナ:
眺めの良い景色の。
石原D:
そんな自然豊かなところで特徴あるラーメンが食べられるという。チャージ料とってもいいんじゃないかな。

テラス席で待っていると、藤原さんがラーメンを持ってきてくれました。

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藤原さん:
お待たせしました~。
石原D:
きたきた~。このこげ茶色が特徴です。
小松アナ:
濃いですね~。
石原D:
でも背脂がそんなに多くないでしょう?
小松アナ:
おいしそう!

早速、レンゲでスープを飲みます。

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小松アナ:
あっ、おいしい~!
石原D:
うまいよな。お醤油の味の後、少し苦味があるような。でも、クセになる味だろ。
小松アナ:
いろんな味が順番に次から次へとやってきますね。

続いて麺をいただきます。

石原D:
平麺だからつる~っと。この茶色いスープに染まって、味がいっぱいついてる。
小松アナ:
本当によく絡んでいますね。口に入れる瞬間に、いい香りがまずくるんですよね。
石原D:
すこ~し焦げたような味が、この次また食べたいという気持ちを起こす。

スープの香りと麺の食感に夢中になっている小松アナに「チャーシューもいいんだよ」と石原D。

濃厚なスープに対してチャーシューの味付けは最低限。肉の素材をそのまま生かして作っています。その薄い色に驚く小松アナ。

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石原D:
これ食べると、おいしいハムのよう。
小松アナ:
あ~柔らかい。止まらなくなりますね~。おいしいです。

「うまい」とスープもすべて飲み干した石原D。
完食の早さに小松アナも目を丸くします。

三山さん:
主人が亡くなってからも同じ味は続けようと思ってね。毎日、毎日、気をつけているんですよ。
石原D:
ご主人がやってた頃のようにおいしいとお客さんに言われて、どうですか?
三山さん:
岡山からもお客様がよく来てくださるんですが、ずーっと味が変わらんよって喜んでくれてね。

かつてご主人がおしゃっていた「和食が好きで、ラーメンが好きで、その結果、辿り着いただけ」という言葉の通り、オリジナリティの原点は、こよなく愛すること。
ラーメンにかけた先代の思いが、今も、お店にも味にも入っています。

立派にその味を守っている親子、三山さんと藤原さん、それからお弟子さん、ごちそうさまでした!

店舗情報

店舗名
みやま
営業時間
11:00~14:30 / 17:30~22:30
定休日
なし
駐車場
6台くらい
住所
岡山県笠岡市神島3856-2
交通手段
JR笠岡駅より車15分
お問い合わせ
0865-67-5122

地図