今回、平野アナが訪れたのは、新西大寺町商店街にある長浜ラーメン「とみ吉」。
鮮やかな水色のスタンド看板が目を引きます。石原Dから「岡山に九州ラーメンを広げたパイオニアともいえる店があるからぜひ行ってこい!」と言われてやって来ました。
店内に入ると、とんこつの独特の香りがします。
「いらっしゃいませ」と店主の富岡さんがにこやかに迎えてくれました。
- 平野アナ:
- ここのお店が、岡山に九州のラーメンを広めたお店って聞いたんですけど。
- 富岡さん:
- あっ!ありがとうございます。
富岡さんは、サラリーマンだった30年前、博多の屋台で食べた長浜ラーメンの味に衝撃を受け、ラーメンの世界に飛び込んだと言います。
- 富岡さん:
- 仕事が終わってずっと食べ歩きをしていて、長浜ラーメン「とん吉」さんというお店と出会ったんです。
その後、富岡さんは脱サラし、そのまま長浜屋台の名門「とん吉」に弟子入りします。
およそ1年間、長浜で昼夜ないラーメン修行を積み、今から30年前、岡山に「とみ吉」を構えました。
- 平野アナ:
- 「とん吉」さん、ここ「とみ吉」さんと名前が似てますね。
- 富岡さん:
- 僕が富岡という名前なので、その「とみ」と、「とん吉」さんの「吉」をいただきまして、「とみ吉」という屋号でやらせていただいています。
それでは、そんな「とみ吉」自慢の一杯を作っていただきます!
注文したのは、定番メニューの「長浜らーめん」。そのお値段はリーズナブルな550円です。
長浜ラーメンのスープの材料は、豚骨とニンニク、背脂のみです。丁寧な骨の下処理や、その日の豚骨の品質を見極めて、どう仕上げるのかといったことが大切になるといいます。それによってスープの味が決まるそう。
- 富岡さん:
- においとスープの色で、スープのコクや味がだいたい分かります。
そして、こだわりの麺!本場、博多の製麺所からわざわざ取り寄せているそうです。
- 富岡さん:
- 豚骨スープになじむように、少しザラつきがあるのが博多の麺の特徴なんです。
長浜ラーメンのもうひとつ大切なところは、実は醤油だれ。スープが非常にシンプルなため、醤油だれの味で特徴を持たせています。富岡さんもいろいろと探した結果、九州の甘い醤油を使っています。
そしてついに、ご主人が30年前に衝撃を受け、ラーメンの道を歩むきっかけとなった本場の長浜ラーメンの完成です!まずはスープからいただきます。
- 平野アナ:
- あぁ、しみる。豚骨だけど、わりとあっさりしているような気がします。
豚骨ラーメンといえばコッテリのイメージがありますが、「とみ吉」のラーメンは見た目よりも意外にさっぱりしています。さっぱりした長浜ラーメンと、濃い味の久留米ラーメンとの中間。ふわっと、とろっとした味で、充分楽しめるスープが「とみ吉」の一番の特徴です。
スープを飲み干した平野アナは、どんぶりの底に溜まっているものに気がつきます。
- 平野アナ:
- これはなんですか?
- 富岡さん:
- 骨です。
- 平野アナ:
- 骨?
- 富岡さん:
- スープをとるときに豚骨を使いますよね。それがスープの中に溶け込んで、残ったのがこれなんです。
- 平野アナ:
- 脂とかそういうものではなくて、骨!こんな残り方するんですね。すごい。いかに濃いのかが分かります。
まさに豚骨オブ豚骨の「とみ吉」のラーメン。
皆さんもぜひ味わってみてください。
店舗情報
- 店舗名
- 長浜ラーメン とみ吉
- 営業時間
- 火~土 11:30~15:00 / 18:00~21:00
日 11:30~20:00 - 定休日
- 月曜日
- 駐車場
- なし
- 住所
- 岡山県岡山市北区表町3-2-25
- 交通手段
- 路面電車「新西大寺町筋」電停から徒歩約1分
- お問い合わせ
- 086-226-0083
地図