八方

今回やってきたのは、渡壁さんも日ごろからよく来るという、西大寺にあるラーメンとお好み焼きの人気店「八方」。
しかし、そこには渡壁さんが知らなかった八方の歴史がありました。

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店内に入り、石原Dが壁にある写真を指差します。その写真は、西大寺ではなく奉還町で撮られたもので、当時は「日の出」という屋号で奉還町にお店を開いていました。
これこそ、石原Dが『「八方」が岡山ラーメンの原点のひとつだ』という所以です。
「八方」はかつて、岡山ラーメンの黎明期、名店「浅月」「冨士屋」とともに奉還町に店を構え、その礎を築いたのです。

そんな「八方」で石原Dのとっても気になるメニューが!
初めて「かつそば」を食べたとき、「このかつ、ちょっと普通のかつとは味が違うんじゃないか?」と思ったという石原D。店長の羽村さんに何が違うのか伺うと、「仕込み」だと答えました。

石原D:
普通、かつだったら豚肉じゃないですか。豚肉っぽくないんですよ、味が。
羽村さん:
それはちょっと寝かせてますから。たぶんそれでだと思います。
石原D:
柔らかいし、繊維のほぐれがいいし、旨みが豚の味じゃないの。

というわけで、今回は石原Dおすすめの「かつそば」を注文。

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八方のかつは、岡山県産の豚ロースを使用。その量、1人前なんと150g!ボリューム満点です!
使用されるロース肉は、一昼夜半、塩コショウの下味を施し、冷蔵庫で熟成させます。これを小麦粉、新鮮な卵黄をつけた後、目の細かいパン粉をまぶし、およそ180度前後の油で揚げます。
「ごく一般的なとんかつの作り方なので、あとは火加減とか時間とかそのあたりがポイントになってくると思います」と店長の羽村さん。
ここからは、老舗ならではの経験と勘。表面が焦げる寸前。カリカリになるまで揚げる!
ラーメンのスープに入れても、衣のサクッとした食感が残るベストな状態に仕上げます。八方のスープは、若鶏の鶏ガラスープに、豚骨、カツオだし、野菜を加えたスープを絶妙にブレンドしたやや甘めのもの。これを先々代から受け継がれた濃口醤油のタレに注ぎます。

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先々代、昭和の時代から受け継がれてきた伝統の味。
その味を守りつつも、ご主人の羽村さんは、その時代、その時代に合わせ、微妙に味を変化させているといいます。これが、八方が地元で長く愛される理由なのかもしれません。
そして、ついに「かつそば」ができあがりました。初めて食べる渡壁さんはかつの大きさに驚きます。
スープはほんのり甘く、香ばしさやにんにくの香味が口の中にふわっと広がります。
かつをいただいた渡壁さんはさらに驚きました。

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石原D:
豚肉じゃないだろ!?
渡壁:
ナニ肉ですか?これ。美味しいし、柔らかくて口の中でほどけますね。
石原D:
繊維がすごく柔らかいのと、旨みが違うんですよ。普通の豚肉の味じゃなくて、もっと旨さが強調された味になっている。まわりの衣との一体感もすごいんですよ。

続いては、麺をいただきます。八方の麺は、岡山では定番の中細ストレート麺です。

渡壁:
うん、美味しいです!「かつとラーメン?」って思ったんですけど合いますね。
石原D:
とんかつそばは、岡山にはたくさんあるんですけれど、一番かつに特徴があるというか、パンチ力がある。

石原D、大絶賛のかつそば。その旨さの秘密は、熟成させているというだけではないはず!と、ダメ元でご主人を呼んでみることに。
ご主人は思案の末、「お店で使っているロースが一般的に使用する肩ロースとは違う」と旨さの秘密を教えてくれました。
さらに放送では伏せた企業秘密もついに聞いてしまった石原Dと渡壁さん。「聞いちゃった」と顔を見合わせます。

石原D:
岡山で食べたかつの中で一番特徴があって、一番旨いと思う!この揚げ方がね、ちょっと焦げる直前まで揚げてる。
渡壁:
だからラーメンに入ってもね、サクサクがキープされている。
石原D:
焦げ系の味もちょっと入っている。いやなんかこれ、すげーなと思って。技ですよ。ほんのちょっとした違いですよ。

我々だけにこっそり教えてくれた極上かつそば、その旨さの秘密。
ぜひ皆さんもお店で、ご自分の舌でその秘密を探ってみてください。

店舗情報

店舗名
八方
営業時間
11:00~20:00
定休日
日曜・第3月曜
駐車場
あり
住所
岡山県岡山市東区西大寺上2-7-45
交通手段
JR西大寺駅から徒歩約5分
お問い合わせ
086-943-7816

地図