今回は昔繁盛していたお店が復活してるという話題です。
訪れたのは東区竹原の「梶屋」。以前、VOICE21で紹介したこともあるお店です。
先代の石原さんが当時40歳で脱サラし、見切り発車で開業したもののご夫妻の頑張りでお店は大繁盛。地域に根ざす人気店に成長しました。
ところが、石原さんが体調を崩した上に、長年支えていた奥さんの洋子さんが病で亡くなり営業を続けられなくなって、2015年の1月、その歴史に幕を下ろしていたのです。
しかし、閉店を惜しむ声が後を絶たず、以前このコーナーで紹介したラーメン店の多店舗展開で知られる株式会社IPPOの川崎社長が、のれんを受け継いで復活させました。
- 石原D:
- 店長、やっぱり大変だった?
- 店長:
(達山さん) - 前の味を期待してお客さんも来られるので、なるべく先代の石原さんに教えてもらった通りにやるんですけど、なかなかうまくいかない部分もあります。
石原さんの指導のかいあって、スタッフは今も日々成長を続けているということです。
さて、梶屋の中華そばです。
寸胴の中で煮込むのは、鶏ガラともみじ(鶏の足)、豚骨のみ。素材がいたってシンプルなだけに、ひとつ間違うと味が大きくくるってしまうと店長。そのスープと合わせるのは、醤油、酒、みりん、野菜を入れてチャーシューを炊き込んだ「カエシ」。さらに青ネギを炒めた油も加えます。石原さん夫妻があみだした中華そばのスープです。
麺は柔らか目で軽く、まさに正統派の岡山の中華そば。
- 大寺アナ:
- スープがスッキリしてます。
- 石原D:
- 醤油だとか甘みだとか豚骨、鶏ガラの味が本当にちょうど良いバランスになると、後味がよくなる。
- 大寺アナ:
- 次々飲みたくなる感じがしますね。麺もすすすっと口に入ってきます。スープとすごく調和してる。チャーシューは、噛めば噛むほど旨味が出てくるチャーシューですね。
石原Dも納得、先代の味は忠実に再現されていました。
そして今回はもう一品、実は梶屋の一番人気は、エビ丼なのです。
先代の石原さんが選び抜いたパン粉をブラックタイガーにまぶし、勢い良くエビフライにします。ご飯を盛ってノリをまぶした丼にそのエビフライが3本、さらにタルタルソースがこんもりと盛りつけられます。これを食べなきゃ梶屋は語れない。名物エビ丼です。
エビフライはサクサクで中はプリプリ。一度口にすると何本でも食べたくなる味と食感、と大寺アナ。タルタルソースはもとより、石原さんが選んだパン粉が、素材の旨味を何倍にも引き立てているんです。また、ご飯の中には小さなエビが。
昆布とカツオのお出汁に、みりんと醤油、砂糖をまぜて小エビを炊いた汁が、ご飯にほどよく染みわたり、さらに食が進むのです。
- 石原D:
- リピートして食べてくれる人が毎日来てくれても食べられる味。そういう味が自然にできていったんだなあと思う。
「ずっと長いこと先代の石原さんがされていて、それを僕に教えてくるということで、教えていただいたものを変わらない味で提供できるよう今後も頑張りたい」と店長。
石原さん夫妻の味はこうしてしっかりと受け継がれていました。
ここは定食がいっぱいあって、地元の食堂的な感じだけど、ラーメンは長く愛される食べやすい味。こうしていろいろな形で味が受け継がれていっているので、ぜひ暖かく見守ってほしいと石原D。
週末になると関西の方からたくさんお客さんも来られるそうで、皆さんもぜひ、おでかけください。
店舗情報
- 店舗名
- 梶屋
- 営業時間
- 11:00~15:00
17:00~21:00 - 定休日
- 月曜日
※祝日の場合翌日 - 駐車場
- 有り
- 住所
- 岡山県岡山市東区竹原1356-1
- 交通手段
- JR 西大寺駅 車10分
- お問い合わせ
- 086-297-3600
地図